ストレスを「ない」と考えてしまう癖

Diary

2021年5月15日 13:49

蒸し暑いですね。これから雨が続くようですね、嫌だなあ。

病気は、診断書によると、今は鬱状態のようだ。
以前のnoteで「もっと元気な状態があるんですよ」という話をされたと書いたが、
もっと元気になれば、やる気が湧いてくるのかもしれないが、
むしろ薬のせいで意欲が低下している感じもする。
作家の絲山秋子さんが薬をやめた後、「自然の朗らかさ」が戻ってきたと書かれていた。(わたしは薬はやめないが、絲山さんのことは羨ましいと思う)

薬を飲んでいると「自然の」「良い感情」も「悪い感情」も抑えられて、
フラットな精神状態になってしまうのかもしれない。
毎日際限なく落ち込むこともないし、かと言ってとても幸せを感じると言うこともない。すごく平らかな精神状態にある。
それは良いことでもあるし、多分ちょっとつまらないことでもある。

心理面接(カウンセリング)で言われたのが、自分は「幸せ」を感じて、「躁状態」になると、感情の蓋が開いて、
見ないようにしていた感情が出てきてしまい、制御できなくなるのだそうだ。
それが酷いと、妄想状態になるようだ。
なので、あまりに「幸せ」なことは避けるべきなのかもしれない。
それはすごく寂しいことでも有るんだけれど。
(もっというと、その幸せは「愛されている」という実感なのかもしれないけど、
このことはまた別で書こう。)

それと、感情を「有る」と認めることが必要だ。
感情はストレスと言い換えられる。
ストレスを「ない」ことにして、ストレスから体を守っている。
そういう方法は、ストレス対処法ではない。
たんに「感情を感じないようにしている」のであり、
ストレスを「ないことに」しているだけだからだ。
心理士さんによればストレスを「有る」と認めた上で、ストレスに「耐える」力が
必要だと言うことで、どうやってそういう力を身につけていったら良いか、
今のところ、よく分からない。
だけど、心理面接でストレスについて話して、自分にはこういうストレスがある、と分かることがまずは第一の治療のようだ。

ストレスを「ない」と感じてしまう思考の癖はどこからきたんだろう。
昔から我慢強い子供だった。
自分がちょっと我慢すれば、うまく回る、という体験を
知らず知らずのうちに重ねてきたからなのかもしれない。
そのうち感情に蓋をするようになった。

不思議なのは、ストレスは考え方次第、という言説がよく
世の中に出回っていることだ。
考え方次第で、ストレスが「ある」ようにも「ない」ようにも
できると言うのは、まさに私の思考の癖であり、
心理士さんに「直していくべき」とされたものである。
「ストレスをサラサラと横に流す」と言うのも有る気がする。
それも危ない気がする。
ストレスに対する世の中の言説は多いけれど、吟味しないといけないと思った。
「ストレス」を「有る」ものとして、蓋をするのではなく、
認めて、対処していく。
それが目下の目標である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました